嘔吐下痢症で倒れた正月

独身の一人暮らしの頃、飲食店で働いていた私は忙しいお正月のど真ん中で嘔吐下痢症になりました。
話に聞いてはいましたが、なったことはなかったのです。
朝起きると、恐ろしい吐き気、腹痛でした。
出勤予定だったのですが、どう考えても家から出られない、とすぐに分かる酷さで、とにかく電話しなくてはと焦りました。電話をかけるだけもきつく、電話を切った瞬間に崩れ落ちたのを覚えています。
その後は、およそ1日半、家のトイレに篭っていました。トイレから出ているというのも辛かったです。
ひつきりなしに襲ってくる便意と吐き気に、本当に死ぬのかな。
こんな部屋で一人で死にたくない、と本気で思いました。
やっと2日して、少し普通にしていられる状態になりましたが、水分しかとれなくてフラフラでした。
友人には、連絡したのですが、家に来てもらうのが悪いくらいに酷い状態だったので手助けは遠慮しました。その後、病院に行き、初めての点滴を受けてしばらくねて、胃腸に優しいうどんなどを少しずつとることから始めてようやく、普通に戻ったのでした。
嘔吐下痢症は、特に特効薬もなく、水分を補給し続けるしかできないのがものすごく辛いと思います。

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