ガリガリであることを意識するようになる
「〇〇ってほんと痩せてるよね。」そう言われて嫌な気持ちになったことのある男性は多いのではないだろうか?
私もそのうちのひとりである。
もともと病弱で食欲もなく食べても太らない体質のせいで、高校生になってから細身が目立つようになった。
その頃から、久しぶりに会った友人や親戚から「あれ、また痩せた?」
と言われては苦笑いしながら受け流していた。
このような会話のやりとりは、大学を卒業するまでたびたび続いた。
太るための行動をなにもしなかった理由
当時学生だった私はWebサイトや書籍で太り方を調べたはいいもののどれを試しても三日坊主だった。一番の原因はその細かなカロリー計算や栄養素をしっかりと把握することの面倒くささだ。
そもそも食に対して興味がないのに、それを毎食記録することが続くはずはなかった。
加えて私は、これはあくまで偏見に過ぎないが、ダイエットするより太る方が圧倒的に難しく辛いと信じてやまなかった。
1を0にすることは簡単だが、0から1を生み出すことは容易ではないからだ。
太ることを決意するに至ったできごと
こんな私にも本気で太ろうと決意するときがきたのである。海外留学していたころ、他の国の友人からも痩せてるねと言われ、私は「どちらも同じ体型に関するコンプレックスなのに、太ってる人には失礼になるから直接言えないけど、痩せてる人に対しては面と向かって言えるのは万国共通なのか」と感じた。
「痩せている人よりも太っている人の方が印象が良く、付き合うなら太っている人の方がいいらしい」
というような情報を目にしたこともあり、私は本気で脱ガリガリを決意したのである。
食事管理や筋トレを習慣化するまで
留学中から少しずつ運動を始め、プロテインも飲み始めた。帰国後は、規則正しい生活習慣を意識し三食きっちり摂るようにしたせいか、以前よりも明らかに摂取カロリーが増えたのである。
今もなお面倒なカロリー計算などはしておらず、太るのに効果的な食べ物を調べとりあえず食べることから始めた結果、習慣となり無理なく続けられている。
筋トレも、誰もが知っているごく一般的な家でできるメニューなのだが、各部位ごとに毎日入れ替わりで回数や時間は少なく短いが、その部位を強く意識しながらメニューをこなそうと決めてから習慣にすることができた。
今では食事も筋トレも好きになり、自分の身体が日に日に健康になっていくことがうれしく、楽しみでもある。
最後に、私と同じ思いをしてきた人たち、少しでも多くの人たちが普通の体型、生活を手に入れることを切に願っている。