慢性腎不全について治療するために人工透析を行うガイドライン
慢性腎不全とは
慢性腎不全とは、名前の通り、腎臓が正常に機能していない状態のことを言います。
正常の腎臓であれば、尿が普通に出ますが、腎不全になると尿が出にくくなり最終的には出なくなってしまいます。
尿は体内で不要になった水分と毒素を体外に排泄しています。
もしその尿が出なくなってしまったら体内に残ったままになってしまいます。
体内のどこに溜まるかというと人間に絶対不可欠な血液の中です。
腎臓の働きは大きく分けて3つあり尿の作製と排泄、血圧の管理と骨を作る働きをしています。その3つの働きが失われると人間は生きていくことは出来ません。
第二の心臓とも言われるくらい重要な臓器のひとつでもあります。
さて話を尿について戻しましょう。
尿が出なくなれば余分な水分や毒素がどんどん血液中に溜まってしまいます。
そうなると心臓が全身に送るためにさらに頑張って動き出します。
更に、毒素が溜まり続ければ別の病気も出てきます。
心臓は24時間365日動いていますので余計な負担がかかると、そのうちバテてしまうでしょう。
心臓がバテれば死も早くなってしまうのは明らかです。
次に血圧です。
血圧は高くてもダメ、低くてもダメとういのはみなさんご存知だと思います。
その血圧がバラバラになってしまうのです。
血圧が高ければ、脳の血管が切れてしまう。
低ければ気を失ってしまうなどの症状が出てしまいます。
最後に骨を作るとういう大事な機能を持っています。
骨と言えばカルシウムですね。
そのカルシウムは腸で吸収されるのです。
その過程に携わっているのが腎臓です。
腎不全になればカルシウムの吸収が出来なくなり、人間の骨はボロボロになってしまいます。
骨の病気で有名な、骨粗鬆症です。以上の3つの働きがダメになってしまった状態を慢性腎不全といいます。
慢性腎不全なってしまったらどう治療すればいいのか?
体にとってみればもう覚悟するしかありません。
しかし安心してください。
日本では世界でトップに入る程の医療の力を持っています。
それは人工透析です。
体内の血液を少しずつ外に出して毒素や余分な水分を捨てて綺麗な血液を体内に戻すという治療方法です。
現在のの人工透析という治療法になるまでにたくさんの苦労と、犠牲者を出してようやく今に至る治療法です。
この治療を行うことで体内に溜まった余分の水分を捨てることが出来ますし。
毒素も外に出すことができます。
これで尿が出なくても問題ありません。
残りの血圧と骨を作る機能については、腎臓から出るホルモンによるものなので薬でコントロールしていくしかありません。し
かしこれで慢性腎不全になっても行き続けられることが出来ます。
一番良い治療は腎移植ですが、日本ではなかなか進みません。
最近では多くなってきましたがまだまだ待っている方はたくさんいらっしゃいます。
この病気と仲良く付き合っていくことが大事なことだと思います。
最後に
慢性腎不全は健康でもなってしまうことがあります。
しかし食事制限が一番大事なところだと思います。
暴飲暴食はすべてにおいて悪いですが、塩分を気をつけましょう。
味の濃いものは大好きですが、少し薄めるだけでも全然違います。
腎不全になってしまったら、水分制限など、食に対する制限がものすごく厳しくなってしまいます。
食事は人間の生きるためのものですが塩分だけは注意しましょう。
長くなりましたが、慢性腎不全とはこのような病気です。