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陰茎薄膜と海綿体による勃起特性の分類

陰茎の勃起は、主に陰茎薄膜(tunica albuginea)の硬さと海綿体の容量によって特徴が変わります。下記の表にその分類と特徴をまとめました。

陰茎薄膜の特性 海綿体の容量 サイズ変化 勃起時の硬さ タイプ名・特徴
厚く硬い 小さい 小さい やや弱め シャワー型(平常時から大きめ、変化少)
厚く硬い 大きい 中〜大 硬い 理想型(サイズも硬さも良好)
薄く柔らかい 小さい 小さい 弱い 小変化型(サイズも硬さも控えめ)
薄く柔らかい 大きい 大きい やや柔らかめ グロウアー型(平常時小さいが大きく成長)

人種や民族による通常時(非勃起時)のサイズの差は一般的に知られていますが、勃起時になるとその差は小さくなり、平均的な範囲に収束するという傾向は、多くの研究で示唆されています。

この現象は、先の議論で触れた勃起のタイプ分類とも関連し、主に以下の要因で説明されます。

通常時と勃起時のサイズの「収束」の理由

1. 勃起メカニズムの普遍性
勃起は、陰茎内の海綿体に血液が流入し、陰茎薄膜(白膜)が血液を閉じ込めることで圧力を高める血管の仕組みであり、これは人種に関わらず共通です。

2. 「グロウアー型」と「シャワー型」の存在
通常時のサイズが小さい人は、勃起時に大きく膨張する「グロウアー型」(Grower)の傾向が強いことが多く、逆に通常時に大きい人は、勃起してもあまりサイズが変わらない「シャワー型」(Shower)の傾向が強いとされます。

グロウアー型(通常時小さい):勃起時に海綿体が大きく血液を貯留するため、勃起後のサイズが通常時のサイズを追い上げます。
シャワー型(通常時大きい):通常時にすでに海綿体にある程度血液や組織が満たされているため、勃起時の膨張率が低いです。
この二つのタイプの傾向が、人種間の通常時のサイズ差を勃起時に相殺し、結果として勃起後の平均サイズに収束させる主要な理由と考えられています。

3. 海綿体の容量の個人差
勃起時のサイズは、陰茎の内部構造、特に海綿体の絶対的な容量に依存します。この容量には人種差よりも個人差のほうが大きく、各国・各民族のデータが平均値を算出すると、その差異が埋まりやすい結果となります。

統計的な事実

多くの国際的な研究やメタ分析(複数の研究結果を統合した分析)では、勃起時のサイズにおける日本人と外国人(主に欧米人)の統計的な平均値の差は、通常時ほど大きくはないという傾向が確認されています。
これにより、SNSなどで強調される通常時のサイズ差のイメージに反して、「勃起時には、ほとんどの人が世界の平均的な範囲に収まる」というのが現実的な理解となります。

タイプ別イメージ図

以下の図は、各タイプにおける平常時と勃起時の変化を示した模式図です。

陰茎の構造タイプ別模式図



まとめ

  • 「シャワー型」は常に大きめだが変化が少なく、硬さもやや抑えめ。
  • 「グロウアー型」は平常時小さくても勃起時に大きく成長。
  • 理想的なタイプは「厚い薄膜+大きな海綿体」。

勃起時の硬さ(剛性)は、主に陰茎海綿体の内部圧力がどれだけ高められ、維持できるかによって決まります。
この圧力を保持する「容器の蓋」の役割を果たしているのが、陰茎薄膜です。

白膜が厚く硬い:高圧に耐え、内部の血液が逃げるのを防ぎやすいため、硬い勃起につながりやすい。

白膜が薄く柔らかい:圧力がかかると伸びやすく、高圧を維持しにくいため、硬さがやや劣る傾向がある。

自分の体の特徴を知ることは、健康や自信にもつながります。誤解や迷信ではなく、解剖学に基づいた理解を深めましょう。











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