フルマラソン挑戦
思い付きで応募した東京マラソン当選
私の夫のまことさんは、今年39歳で来年は40歳です。これまでダイエットの為にウォーキングしたり筋トレしたりすることはあっても三日坊主で終わってしまい長続きすることはなく、まともな運動は20代前半の学生時代以来していないと思います。
そんな夫が、会社の同僚が応募していた東京マラソンにノリと思い付きで応募したのです。応募したときは当選倍率が10倍もあるので当選しないと思っていたみたいですが、なんと当選してしまったのです。
過酷なトレーニングの日々
東京マラソンの当選が決まった日から本番まで残り約4ヶ月です。本人的にはまだまだ先だと思っているらしくなかなか本気でマラソンの練習をする気配がありませんでした。
12月のある週末についにランニングを始めました。
その日、ジャージに着替えて10キロ走ってくると言って家を出ていきました。
約2時間後、足を引きずって夫が帰ってきました。
右膝が痛くなって途中から歩いて帰ってきたそうです。
それからと言うもの左膝、右足首、左足首と順番に足を痛め、本番の1か月前の1月末時点で足はまさに満身創痍状態に見えました。
リハーサルのハーフマラソン!?
本番まで1ヶ月を切った2月の頭に、リハーサルを兼ねて、ハーフマラソンに出ると言い出しました。足は大丈夫?と聞きましたが、ひととり痛くなったおかげでもう大丈夫だとのこと。
夫はハーフマラソンに参加して15キロ付近まで頑張って走りましたが制限時間に間に合わず途中で強制的にリタイヤとなりました。
本人は非常に悔しがっていましたが、怪我せずに走り終えたことはよかったと言って、本番前のいい練習になったと前向きなことを言っていましたが、私としてはかなり不安な結果でした。
永遠に来ないゴール
夫が40歳となった2月末、ついに東京マラソン本番となりました。その日の朝、夫はひとりで朝早く家を出ていきました。
スタート直前は、アスリート並みにアドレナリンが放出されたと言っていました。
スタートから15キロ付近の沿道で夫を待っていると、元気に手を振りながら走ってきました。
今日は調子が良いみたいです。
次はゴール近くで夫を待つことにします。
GPSで夫が走っている場所がわかる為、スマホで位置をチェックしながら夫を待ちます。
しかし30キロを過ぎたあたりからなかなか夫の位置が進みません。
そして、35キロのラップタイムが刻まれることはありませんでした。
夫は制限時間に間に合わず32キロ付近でリタイアとなりました。
初マラソンにしてはよく走れたと本人は満足していました。
趣味の無い夫に趣味が出来たみたいです。
来年も応募するそうです。