医師求人

職探しのエピソード

十人十色

家内の弟が職探しをしている時の話です。
弟は以前勤めていた電気会社を社長と揉め事(金銭関係)を起こしてしまい、退職することになりました。

辞める際にはある程度双方落ち着いていたのか、1~2ヶ月程度職探しをする時間を与えて頂いたようで日中にハローワークや広告、知り合いなどに職がないかを聞いて回っていたようでした。

私の方でも、現場作業になってしまいますが職の方を提案したのですが何やら自分のやりたい仕事があるらしく首を縦には振りませんでした。

そんな風に探していると時間はアッと言う間に過ぎてしまい、失業手当も打ち切りとなり更には自分の貯金で生活を維持しなければいけない状態となっていました。

私個人の意見としては、とりあえず生活していくのにお金は必要ですから例え独り身であったとしても一旦何かしらの職に就くべきだとかんがえていたのですが、それでも自分の生活費を極限まで切り詰めて仕事探しに時間を費やしていました。

そこまでこだわる部分が私には到底理解出来なかったのですが、「もうかれこれ半年、一体何をかんがえているの?」と問いかけてみた所、最近になってようやく目ぼしい所が見つかったというのです。

正直、仕事内容は生鮮(いわゆる八百屋さん?)的な仕事らしいのですが、どうにも給料という部分においては納得できませんでした。

仕事内容に文句を言うわけではなく、一月の給料が手取りで14万円程らしいのです。

勤め先も車で1時間以上かかりますし朝も早朝5時から夜は19時ぐらいまで作業をしています。私の経験上、この労働条件なら他やバイトでも事足りそうな気がするのですが弟はこの仕事をしたいというのです。

人によってはお金や労働条件よりも優先すべき何かがあって、それは人によって重点や優先度が違うものなのだと考えさせられました。

結局弟はその職に就いたのですが、嫌な仕事や無理をして勤めた先では長続きしなかったかもしれません。

本人の気持ちが大事なことは分かっていたのですが自分の選んだ道を進んでいる彼は充実した日々を過ごしているようです。